文とか詩とかー
頑張って更新頑張るお!
―7―
「なぁ、拓也。俺と友達になれるか?」
「ん?ああ。何でそんなこと聞くんだよ」
真顔で聞いたら拓也は変な顔をした。
「いや、今の状態でだ。"カゲツキ"の俺と友達になれるか?」
「それは無理だろ」
拓也はさっきより変な顔をして答えた。
僕はそれを聞いて満足げに振り返る。
僕より二十センチくらい高いユタにも質問をする。
「ユタ、さっきのと同じ質問をする。俺と友達になってくれるか?」
――当たり前だよ?
――というかショウタは友達だと思ってなかったの…ちょっと残念だな…。
「人間なのに人間の友達に嫌われてる俺でも友達になってくれるのか…?」
ユタの丸く白い目がしょぼしょぼと動いた。
――うん、変わんないよ。
――ショウタが友達になってくれるなら僕それだけで嬉しいよ!
…決めた。
「残念だけど拓也、俺はお前と友達になれそうにないな」
「!」
僕は拓也に向き直り、ニカッと笑った。
「人間じゃない"カゲ"だけど、コイツと友達になるわ!」
――ショウタ…。
「何だって…?」
鬼のような形相で僕を見る。
あの内田に負けず劣らずな迫力だ。
「じゃあな!」
今度は僕が拓也の横を通り過ぎた。
何かが見えた気がした。
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